身の丈を超える剣が空気を裂いた。 汗と吐息が白い煙と化し、散り散りになる。 剣を持ち上げ、振り下ろす。 何かに執着するように、ただただ見えない何者かを男は切り続ける。 男はくすんだ白髪に狼の耳を生やし、頭髪と同じ色をしたさらりとした尾も生えて…
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