無象世界ユースティア

 無象世界ユースティア

1.何もなく、一つの大地があるだけの世界

 ユースティアは広がる大地に人間のみが存在する世界であった。

 他の世界に比べれば特異な点は少なく、特徴を一つ挙げるとするならば、とにかく広大であるということ。

 そして、何もないゆえに異物を受け入れやすく、他の世界との融合を容易とした。

 


2.ユースティアの時代

 六元界と融合するたびにユースティアの界神であるジエルにより暦は変えられてきた。

 以下の順で暦は切り替えられた。

 


・無象暦

 広大な土地に疎らに人間が住む平和な時代。

 


・龍空暦

 次元喰らいの活性化により、崩壊したオルテラの一部がリーベルタースとして出現。

 また、この時にユースティア全土は海に飲まれてしまい、本来のユースティアの土地は次元喰らいの封印のために、海底深くへ沈んでしまう。そのため、リーベルタース界陸と広大な海のみとなる。

 


・七霊暦

 ラグナロクにより滅んだイグトラシアの一部がマギーア界陸として出現。また、七つの地の残骸が各地に散らばり、小さな島やリーベルタース界陸の気候や地形にも変化を及ぼし、後に出現する界陸の環境にも影響を及ぼすことになる。

 また、ギンヌンガと呼ばれる七つの地を分けていた壁が、界陸間を隔て各界陸のバランスを取るための結界へと変化した。

 


亜人

 ハオウに滅ぼされたレギンアースの一部がパンタシア界陸として出現。

 また、数多の種族が集まるレギンアースの世界法則がユースティア全土に影響を及ぼし、類似した種族の性質がより近づきやすくなり、類似種であれば生殖なども可能となった。

 


・機甲暦

 ゲドウィンに滅ぼされたデルクルドの一部がゲオメトリア界陸として出現。

 特異な物質の発生により、科学の発展が容易になり、技術や文化のレベルが世界的に上昇する。

 また、機械などの完全な人工物が生まれながらに生命としての人格を有するなど、人工物に対する姿勢に影響を及ぼした。

 


・天魔暦

 シルバリオスに滅ぼされたヴァンガイアがノルフェイン界陸として出現。

 元いた種族に秩序と混沌の概念がつくことにより、種族間の関係が歪んだ。それまで、平和な交流を築いていた種族でも、相容れない存在となることで、争いが生まれるようになる。

 また、アビスと呼ばれる穴が各地で出現し始める。特にユースティアの原初の大地の一部であったアズマの近辺にできたアビスは、世界一つを飲み込むほどの大きさである。

 


・異暦

 全ての六元界が交わり、かつニルベステニアの崩壊により界陸間の障壁が消滅。そして、異界からユースティアにつながる一方通行のゲートの出現により、混沌を極める。

 因果の超極地集中により、ユースティアに住むモノは凄まじい成長力を遂げるようになる。