ユースティア年表

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 複合世界「ユースティア」

 

 数多くの世界が融合した結果、出来上がった超巨大世界ユースティア。

 人間以外にも獣人、精霊、魔族など様々な種族がその生命を育んでいた。

 ユースティアには五つの大陸があった。

 魔法、科学共に発展し、ユースティア一の国力を持つノルフェイン。

 科学が発展し、支配するゲオメトリア。

 高度な魔法文明を持つパンタシア。

 古代の遺産が多く残る自然豊かなマギーア。

 様々な人種、文化が入り交じり合うリーベルタース。

 

 そして、古来から存在する謎の大穴『奈落』が存在していた。

 

 『異暦元年』

 発生した大規模な次元振動により、異世界からユースティアを繋ぐ一方通行の門「ゲート」が不規則発生するようになり、世界は大きく変わった。

 「ゲート」からは異世界の住民や物質が流れ込んだ。

 その恩恵を受けたユースティアの人々は多くの恩恵を得ることができた。

 「ゲート」から現れた人々は「来訪者」と呼ばれ、時には保護され、時には排他された。

 

 『異暦3年』

 世界が「ゲート」により混乱を極める中、事件は起こった。

 世界を侵略する魔族の集団「ヴァイス」の魔手がユースティアに襲いかかったのだ。

 「ヴァイス」の四天王である業の派閥の王「ゲドウィン・カルマー」はまず手始めにノルフェイン大陸の侵略に着手した。

 五大陸の中で最も強い力を持つノルフェインであったが、「ヴァイス」の前では赤子同然の扱いであった。

 多くの者が命を落とし、大切なモノを壊され、奪われ、侮辱された。

 それでも、抵抗は続けられるほどの力は残っていたのだ。

 

 『異暦6年』

 人類が進化を始めたのはそのときだった。

 「超能力」。通称「エフェクト」の保持者が急速に増加したのだ。

 才能ある者だけが使え、ごく僅かの者しか使えない「魔法」に比べれば多くの者がその能力に目覚めた。

 人類の戦力は飛躍的に上がっていった。

 これまでと違い、超人と呼ばれる人物は増え、「ヴァイス」の魔族に一対一で対抗できる者が増加した。

 

 『異暦11年』

 だがしかし、人類の進化も功をなさず、ユースティア一繁栄したノルフェイン大陸は、「ヴァイス」に侵略され尽くされた。

 人々は絶望した。が、同時に希望も抱いた。

 少なくとも相手は殺せば死ぬのだ。これから技術を発展させ人材を育成すれば、あの侵略者と対等に戦えるはずだ、と。

 

 『異暦15年』

 まず、リーベルタースに古代より君臨する心優しき魔王「ジエル」が立ち上がった。

 ジエルは信頼する僅かな手勢のみを連れて、ノルフェインへと向かった。
 極少数で死地に赴く彼女を「愚か」と言う者はいなかった。
 何故ならば彼女は、このユースティアにおいて「最強」と呼ばれるほどの実力者であったからだ。
 実際、「ヴァイス」との戦いでジエルたちは、快勝に続く快勝。順調に歩みを進めていった。
 しかし、彼女は敗北した。

 「ヴァイス」を率いる「ゲドウィン」に手傷を負わせたものの、危うげなく殺害されたのだ。

 

 『異暦25年』

 最強と呼ばれたジエルの敗北。しかし、彼女は「ヴァイス」へ無視できない被害を与えていた。
 「ヴァイス」は被害の穴埋めのため、10年もの時間を費やされたのだ。
 この十年はユースティアの人々にとっては無駄ではなかった。
 戦闘兵器を開発し、優秀な人材を備えた。
 少なくともノルフェインが侵略された時ほど、無様に地に伏すことはない。

 そして、人類に超能力を発現させる、精神感応粒子「H粒子」の発見がされ、「エフェクト」の研究が進められた。

 ――「ヴァイス」は、パンタシアとゲオメトリアへと侵略を開始した。

 

 『異暦30年頃』

 なんとか抵抗してきたが、「ヴァイス」とユースティアの国々では、地力が違った。
 最早、ユースティアの人々にモラルを保っている余裕もなく、禁忌とされたモノが合法となっていった。
 人体改造や生贄の儀式、非人道的な技術、非人道的な魔法が表立って使われていった。
 当然、反発は起きた。しかし、この状況で綺麗ごとなど言ってはいられなかった。
 
 『異暦41年』

 戦力は拮抗していた。が、徐々に押されているのも事実であった。
 希望も消えかけたそのとき、各国が手を結び、とある機関が設立された。
 その機関の名は「英雄機関」
 ユースティア全土のずば抜けた実力者、すなわち「英雄」を集めた機関だ。
 打倒「ヴァイス」のため、「機関」は世界を統治し始めた。
 か細くはあったが、確かな希望であった。

 

 『異暦50年』

 遂に「英雄機関」と「ヴァイス」の決戦が幕を開けた。
 英雄を筆頭としたユースティア連合軍と侵略者集団によるユースティアの明日をかけた大戦だった。
 後にこの戦争は「英雄戦争」と呼ばれた。

 

 『異暦55年』

 英雄戦争終結
 最強の英雄「勇者」が業の派閥の王「ゲドウィン」を討伐した。
 しかし、終戦数ヵ月後に「勇者」は失踪した。

 

 『異暦67年』

 「ヴァイス」の残党狩りが行われ、世界は平穏を取り戻しつつあった。

 このまま事態は収束し、戦いが終わると思われた。
 しかし、新たな魔王がユースティアに現れた。
 「ヴァイス」の四天王にして、暴虐の権化、魔の派閥の王「ハオウ」がユースティアに来襲したのだ。
 「ハオウ」はまず見せしめに、リーベルタースに存在する英雄機関の本拠地を、リーベルタースの三割ほどの大地と共に消し飛ばした。
 さらに、今度は魔の派閥一つのみでなく、他の派閥もユースティアへ現れたのだ。
 かつての「ヴァイス」よりも強大となり、より多くの絶望を内包して「ハオウ」は君臨した。

 以降、再び侵略が始まった。

 

 『異暦80年』

 傭兵団ナイツロード結成。
 対ヴァイスを主な業務とした能力者を中心とする傭兵団である。

 

 『異暦83年』

 ナイツロードによる「絶の派閥」の打倒が為される。
 ナイツロードは「絶の派閥」の本拠地を改修し、海上移動要塞「レヴィアタン」と名づけ、ナイツロードの本部とした。
 この一件以降、ナイツロードは一目置かれる組織となった。

 そして、強力だが危険な存在であるナイツロードを英雄機関は管理のため、自らの傘下においた。

  

 『異暦91年』

 パンタシアの一国である聖剣の国「ルバータ」が一人の騎士によって滅びる。
 その後、ルバータの王都跡地に近づくと何者であろうとバラバラに刻まれるという現象が起きた。
 後に「殲剣事変」と呼ばれる事件である。

 

 『異暦92年』

 「殲剣事変」がナイツロードによって解決される。

 

 『異暦95年』

 影の派閥、爆誕

 

 『異暦100年』

 「ニベニア人」がユースティアに訪れる。