死の派閥

 死の派閥

 


1.成り立ち

 シルバリオスによる大規模魔術が意思を持ち、存在として確立したアルハザードを王とする派閥。

 死を与える魔術から生まれたアルハザードは【死】という概念に深く興味を持っており、生物に対して様々な研究を行い、自らの好奇心を満たし始めたのが、死の派閥の成立のキッカケである。

 シルバリオスの元で、様々な生き物を改造して行く間に、被験者は膨れ上がり、派閥を有するほどになった。

 


2.構成員

 その多くは倫理を厭わない研究者と、それらに改造を施された被験者に二分される。

 もっぱら戦闘員として利用されるのは改造された者たちではあるが、主軸を担っているのは研究者達側である。

 研究者達の多くは、社会からはみ出すような危険な思想の持ち主であり、生命をなんとも思わない、無慈悲な実験を行うものばかりである。協調性は薄く、皆それぞれの好奇心を満たすための自由な研究をしているといえる。

 被験者は様々な経緯を持って、死の派閥に所属している。力を求めて研究対象へ志願する者や希少な特性を持つ者が強制的に連れてこられ、渋々所属をしているもの、研究によって生まれたものなど、多岐に渡る。

 少なくとも、一般的な家庭で生まれた人間の感性では追いつけないものがあることは確かである。

 


3.ユースティアでの活動

 異暦29年にユースティアに訪れる。以降、水面下で活動し、各国家の内部へ秘密裏に接触を図り、倫理的な価値観の崩壊を導く。

 非人道的な実験がユースティア各所で行われる様になった一因となっている。

 目立った侵略は行なっていなかったが、異暦67年に魔の派閥が、ユースティアに訪れてからは表立って活動し始める。そのため、世間的には魔の派閥と共に訪れた、のではないかとされるのが一般的である。(英雄機関はそれ以前から活動を行っていたと認識している)

 


4.十三死徒

 アルハザードが直接に手をかけて作り上げた十三個の作品を十三死徒と呼称する。

 ○死という称号がつけられ、いずれの作品も悪辣な性質を兼ね備えている。

 関わる者に対する生理的な嫌悪は抜群で、戦闘力も高い。