狂の派閥
1.成り立ち
派閥の王ラグナロクは元々、六元界の一つのイグトラシアの主神として世界を管理していた。
平穏を保っていたイグトラシアだったが、シルバリオス率いるVICEの侵攻により、世界は崩壊する。
それと同時に、シルバリオスはラグナロクの存在を堕とし、在り方を歪めた。
元々、強力な力を持っていたラグナロクはイグトラシアの七つの地を元にした剣【七劔】を携えてVICEに加入することになった。
2.七劔
火が吹き、大地はマグマのように煮えたぎる紅炎の地から生まれた紅焔劔レヴァンテイン。
全てが水に埋もれ、島々は全て氷塊である蒼瀑の地から生まれた蒼瀑劔スヴェル。
あらゆる植生が育まれる緑に包まれた翠萌の地から生まれた翠萌劔ミストルティン。
稲妻が走り続け、雷雲に覆われた琥靂の地から生まれた琥靂劔ミョルニル。
万物が光に包まれ、全てが純白に染まった皓天の地から生まれた皓天劔グラム。
一切の光もない、何も色を見せることのない黝堕の地から生まれた黝堕劔ティルヴィング。
望む者により形を変える橆貌の地から生まれた橆貌劔ユグドラシル。
イグトラシアの七つの地を元に作られた七つの剣を七劔と呼び、同時にそれらを所有する者も七劔と呼ばれ、それぞれの劔の名を冠することとなる。
七劔の所有者はラグナロク自身が選定し、任命される。
それぞれが世界の一部を内包しており、その能力は一般的な魔剣を遥かに凌駕する。正に神剣と呼ばれる力を誇る。
ラグナロクによって歪められながら劔と化した七劔は、所有者の精神に絡みつきその形を歪な形で完成させてしまう。
世界の終末によって生まれたその劔たちは、所有者の周りに終焉を呼び寄せ、世界を崩壊させる様々な形の因果を呼び寄せる。
3.構成員
七劔を保有する者達は、それぞれが騎士団を保有しており、様々な世界に終末をもたらす。
騎士団はラグナロクにより、世界破壊の命令を受けた七劔達は、各々の騎士団を率いて破壊活動を行うことになる。
紅焔騎士団、蒼瀑騎士団、と言った風に七劔の名から騎士団の名前が取られている。
魔の派閥や死の派閥と比べて、構成員の数は少ないが、その分統率力や戦闘力は高い。現在では、VICE随一の少数精鋭派閥と言える。
所属する者は、各騎士団によって個性は変わるが、大抵は自らの意志でVICEに与しており、組織への帰属意識も高い。(将来の気質的なものから、七劔による洗脳のようなものもある)