七霊世界イグトラシア

 七霊世界イグトラシア

1.七つの地で生きる霊達の世界

 一柱の神が三柱の神を統べて七つの地を管理する世界。

 七つの地ではそれぞれに過酷な環境に特化しており、生身の肉体を持ちながら生き長らえることは非常に難しくなっている。

 そのため、種族の多くは霊体を核として生きており、それぞれの地に特化した姿で繁栄している。

 


2.七つの地

 


紅炎の地【ムスペル】

 火が吹き、大地はマグマのように煮えたぎる紅炎の地。

 


蒼瀑の地【ニヴル】

 全てが水に埋もれ、島々は全て氷塊である蒼瀑の地。

 


翠萌の地【ミストル】

 あらゆる植生が育まれる緑に包まれた翠萌の地。

 


琥靂の地【トル】

 稲妻が走り続け、雷雲に覆われた琥靂の地。

 


皓天の地【イムダル】

 万物が光に包まれ、全てが純白に染まった皓天の地。

 


黝堕の地【ヘル】

 一切の光もない、何も色を見せることのない黝堕の地。

 


橆貌の地【ユグドール】

 望む者により形を変える橆貌の地。

 


 ユグドールを中心として、それを囲うように他の地が並んでいる。

 また、各地を隔てる【ギンヌンガ】と呼ばれる壁が存在しており、各地の環境に他の地の環境が影響しないようになっている。

 唯一、ユグドールには各地の住人の行き来があるが、それ以外の地では環境の違いが大きく、耐えられるものが少ないため、行き来はほとんどない。

 


3.種族

霊人【アルヴ】

 イグトラシアで最も一般的な人種。各地の環境に合わせ、肉体の適性が変わり、七種類のアルヴが存在する。

 共通の肉体的特徴といえば、耳が長く、華奢な見た目をしているということ。

 また、肉体の欠損があっても霊体が無事であれば致命傷足り得ない。

 


・ムスペルアルヴ

 赤褐色の肌に炎の様に揺らめく体毛が特徴。

 


・ニヴルアルヴ

 青い肌と氷のような角や爪が特徴。

 


・ミストルアルヴ

 緑陽色の肌と草木のような体毛が特徴。

 


・トルアルヴ

 黄土色の肌と黄金色の体毛、金属のような尾が特徴。

 


・イムダルアルヴ

 白い肌に白い体毛、真っ白な眼球を持つ。

 


・ヘルアルヴ

 黒い肌に黒い体毛、真っ黒な眼球を持つ。

 


・ユグドールアルヴ

 肌色に多種多様な髪の色、特異な身体的特徴はない。

 


巨人【トロル】

 強靭で巨大な肉体を持つイグトラシアでも珍しい肉体に依存した存在。

 繁殖力は低く、知能も低いため下等な種族と侮られることも多いが、圧倒的なフィジカルにより、あらゆる環境を耐えうる能力はアルヴにはないものである。

 


 他、各地に特化する種もあるが、キリがないので割愛する。

 


4.崩壊するイグトラシア

 イグトラシアはVICEによって破壊され、イグトラシアの神はシルバリオスの手により、その存在を歪められることで、ラグナロクへと変貌する。

 ラグナロクは自らの世界を七つの劔に変えて、VICEに属することになる。

 イグトラシアの残骸はユースティアへ渡り、それはマギーア界陸へと形を変えていった。