アビス
1.ユースティアに存在する巨大空洞
現在のユースティアはかつての六元界の残骸で出来上がっており、その形質は歪そのものである。
その最たるものとして、存在するのが巨大な空洞【アビス】である。
広大な海洋にポッカリと空いたその穴は、どういったものなのか、どのようにできたのか、ユースティアに住む人々には知る由もない。
また、英雄戦争以後、各地で小規模のアビスのようなものも出現しており、世界に混乱を招いている。
流れている話も眉唾ものであり、真実は定かではない。
2.最果ての島アズマ
謎の多いアビスであるが、その核心に迫る者たちもいると言われる。
かつてのユースティアの神や、太古から生きる龍、そしてアビスの淵にポツリと位置する島国アズマがある。
ユースティアが現在の界陸の形を取る以前から、残り続けた島であるアズマはアビスと密接に関わり続けているとする。
英雄機関はVICEの狙いの一つにこのアビスの存在があるのではないかと推測しており、アズマと協力して研究を続けている。
3.世界喰らい
英雄戦争以後、あらゆるものを破壊することしか意識のない異形の怪物が各地で出現するようになった。
世界のあらゆるものを喰らい尽くすその怪物を界喰者と呼称するようになった。
それらは、各地にできた小型のアビスから出現し、ユースティアで無差別な破壊行動を繰り返している。
一部の組織は界喰者を利用するために、研究しているが、その成果は芳しくない。
その正体はイグスティウムのみで構成された破壊の化身であり、次元喰らいの眷属である。
ユースティアの歪な世界構造が生み出した歪みの産物である。